専門家の「強み」の引き出し方⑭
おはようございます!
「強みを引き出す」「強みを伸ばす」「強みを活かす」(社)日本専門家協会 理事の松下雅憲でございます。
私は、この協会で「強みを見つけて自分だけのセミナーに活かす」講座を担当しています。今日も、この「強み」について少しお話ししましょう。
前回は、「強みを見つける」ための「3つの切り口」の中の2番目「それを維持している時」について、少し詳しく見てみました。ひとくちに「維持」と言っても、さらに深掘りすれば「自分自身で維持する力」「仲間を巻き込んで維持する力」「仕組みを作って維持する力」と分解することが出来るというものでした。 さて、今日は「3つの切り口」の3番目「それを終了させる時 」のシーンを詳しく見てみましょう。
ひとはプロジェクトなどを進めているとき、何かしらの理由でそれを終わらせるという決断が必要な場面に遭遇します。その事情がなんであれ、「終了」の決断には、その人の持つ「強み」が発揮されることになります。
例えば、店舗ビジネスをしている場合「閉店の決断」をしなくてはならないときがあります。また、「キャンペーンやプロジェクトを終わらせること」もあります。これらは、あらかじめスケジュール化されている場合、つまり期間限定などの場合は、なんの問題もありませんが、目標通りに行かずにこれ以上の損失を避けるために「予定を中断して」終わらせると言うとき、この版を刷るために「強み」を持っていないと大変なことになります。
新しく店舗をオープンしたが、売上げがかんばしくない・・・・あるチェーン店運営会社の社長は、赤字になるんだったら閉めてしまえ!と部下に指示し、何店舗もの店を閉めていました。しかし、閉店した店舗の中には、損益計算書を見ると赤字だけれどキャッシュは帰ってきている・・・また、店舗周辺には売上げを増やすことの出来るチャンスが眠っている・・・そんな時も、閉店の決断をしていたのです。結果かなりの損をしてしまっていたのです。
まあ、これは弱みの例ですが、裏返すと売上げが悪いときに、冷静に閉店を決断するには「財務視点」と「環境視点」と「戦略視点」の3つの「強み」を持っていると、「正しく終了」の決断が出来ると言うことが言えますよね。表現方法を変えると、こう言う強みを持っているひとは「具体的な終了基準」を持っているひとと言うことです。
始める前に終わるときのことも考えているひと・・・・あらかじめ失敗を想定しているようでネガティブに見えがちなのですが、こう言う正しく終わらせる判断力を持っているひとがチームにいたら、絶対に大損はしないですね。
今日はチョット難しく話しすぎましたか?
もう一度言い方を変えますね。「終了させるときの強み」を持っているひととは、「パチンコ」一番稼いだときに、パッと換金して帰れるひと!はい、そう言うひとのことです!
さて、あなたは「終了時の強み」お持ちでしょうか?
私?私は、一番儲けるずっと手前で止めちゃいます。だって恐いから~(笑)