専門家の「強み」の引き出し方⑫

スタート3

おはようございます!

「強みを引き出す」「強みを伸ばす」「強みを活かす」(社)日本専門家協会 理事の松下雅憲でございます。

私は、この協会で「強みを見つけて自分だけのセミナーに活かす」講座を担当しています。今日も、この「強み」について少しお話ししましょう。

前回は、「強みを見つけるときに落ちてしまう落とし穴」の五つ目「ざっくりととらえてしまう」の続きで、「弱み」も具体的な要素に分解して、その根っこだけをやっつけた方が効果的ですよ!と言うお話しを致しました。

さて、今日は、「強みを見つける」ための「切り口」について、どんなことにフォーカスして観察すれば「強みを見つけやすい」のか、についてお話しいたしましょう。

強みを見つける時には、基本としてはその人の「行動」を観察します。これは自分で自分の強みを見つける時も同じです。そして、どういう「行動」を見るのかがポイントになります。ただ相手の行動だけをじっと見ていてもなかなかわかりません。このポイントが「切り口」です。その切り口は3つあります。

1)何かをスタートさせる時
2)それを維持している時
3)それを終了させる時

これらの時にどう言う行動を取るのかを見ていると、人それぞれ実に違いがあることがわかります。例えば、1)の何かをスタートさせる時では、例えば「起業する」ような時に顕著にその行動の「強み」を見る事が出来ます。ここで誤解しないように補足しておきますが、ここで見るのはあくまで「行動の特徴」です。ここではそれを「強み」と定義しています。ですので、「効率が良い」とか「成功した」とかではありません。「強み」を見つける時は、良いか悪いかでは無く「行動の特徴」だけを見るようにしましょう。

さて、「起業する時」ですが、事前準備にどの様なことをするか?データを集めるか、人脈を整えるか、お金を集めるか、アイデアを集めるか、資格を取るか、経験を増やすか・・・・そしてその行動にはそれを支える基盤が必ずあります。なぜ「人脈」に行くのか?なぜ「資格」に行くのか?・・・・その行動の原点は何か?それが特定出来れば、その行動にマッチした方法で次のプロジェクトの環境を整えれば、その人に任せると成功確率が高くなります。その強みを活かすスタッフやそれにフォーカスした目標設定がより成果を高めることになるでしょう。

逆に、その特徴を知らず、もしくは無視して、環境もモチベーションも与えなかったら、「強み」を活かすことが出来ず、そのプロジェクトの立ち上げに成功する確率が低下してしまうかも知れません。

自分は周りの人の「強み」を活かすには、こうしてその人の行動を見て、それをサポートしたりパワーアップさせたりする環境を上司や経営者が整えるようにしたら、人材の成長と共にプロジェクトの成功確率を高められるのです。是非とも「行動」をよく観察して、正確に「強み」を見つけて活かして下さいね。

関連記事

ページ上部へ戻る