専門家の「強み」の引き出し方④

車

おはようございます!

「強みを引き出す」「強みを伸ばす」「強みを活かす」(社)日本専門家協会 理事の松下雅憲でございます。

もう去年のことになっちゃいましたが、2020年のオリンピックが東京で開催されることが決まりましたね。その決定に大きな影響を与えたのが、IOC総会の現地で行われた最終プレゼンだとも言われています。私たち一般社団法人日本専門家協会もプレゼンの専門家集団です。なので、今日はちょっとだけ「プレゼン」についてお話ししましょう。

そもそも「プレゼンテーション」って、その名前の通り「プレゼント」が元になっていますよね。つまり、相手に自分の考えや商品をわかって頂けるようにプレゼントするのが本来の姿です。

でも、私たちのプレゼンって「言いたいことをただ言う」「伝えたいことを一方的に伝える」そんなプレゼンが多いように思うのです。これでは、相手にプレゼントするとは言えませんよね。

プレゼンって、自分の考えや商品の説明など「伝えたいこと」は伝えなくてはなりません。
けれど、相手に取っては、必ずしもそれを知りたいとは限らないのです。人によっては、美しさの根源を知りたいかも知れないし、性能の素晴らしさを知りたいかも知れません。使い勝手の良さが知りたいポイントの方もおられます。聴かれている人によって、聴きたいことが違うのです。

1対1の営業・商談などのシーンならば、相手のニーズをお聴きすればそれに合わせられますが、セミナーのように大勢の方が聴かれているときには、なかなかそうも行きません。そんな時に参考になるのが、自動車のパンフレットだと言われています。

自動車のパンフレットは、車自体が持つ素晴らしいデザインや性能だけでは無く、その車に乗るとどんな素敵な体験をすることが出来るか!と言うシーンをふんだんに盛り込むことでお客様の感情にも訴えています。もちろん、性能などの数値的な情報も漏れなく掲載されています。パンフレットによっては、その車の初代からの歴史を現したりして、パンフレットを手に取ったお客様の昔憧れていたときの気持ちを掘り起こしたりもします。

お客様が、その商品に興味を持ち、欲しくなるキッカケや決め手は、十人十色です。それに対して、売り手が自分のこだわりや売りだけを一方的に伝えても、つかむことの出来るお客様は、ほんの一部に過ぎません。

多くのお客様の心をぐぐっとつかむために研究し尽くされている自動車のパンフレット。ぜひ、カーディーラーさんをのぞいてみて、ペラペラとめくってみては如何でしょうか。新たな発見があるかも知れませんよ。

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