専門家の「強み」の引き出し方⑳

ミーティング9

おはようございます!

「強みを引き出す」「強みを伸ばす」「強みを活かす」(社)日本専門家協会 理事の松下雅憲でございます。

私は、この協会で「強みを見つけて自分だけのセミナーに活かす」講座を担当しています。今日も、この「強み」について少しお話ししましょう。

今日の「強み」のお話しは、「相手の立場に立つ方法」です。
私たちが「相手の立場に立つ」時も、ひとそれぞれの「強み=特徴」が出てきます。でも、この「相手の立場に立つ」と言うこと、世間一般の常識では「とても大切なこと」と言われますが、現実にはなかなか出来ることではありません。

「相手の立場に立っているつもり」で実は、「自分の都合の良いような立場に立っている」事が多いのです。ひとは、「相手の立場に立つ」と言いながら、その為に必要な行動を掘り下げながら深く追求した結果に基づいて立つわけではなく、「きっとこうだろう」とか「こうに違いない」とか「自分ならばこうだ」と決めつけて立っていることが多いのではないでしょうか?

しかし、それは「自分の都合の良い立場に立っている」だけで、本当に相手の立場には立っていないのです。相手の立場に立とうと思ったら、観察したり、調査したり、確認したり、想像したりする事が必要です。こんな「相手の立場の立ち方」にも、「強みの特徴」が出てきます。

例えば、「相手の表情や変化を観る」ことで、相手の考えや状況をつかむのが得意なタイプ。
また、「相手の声を聴く」ことで、相手のトーンの変化や心情を掴むことの出来るタイプ。
さらには、「相手に質問をする」ことで、相手の本音を引き出すのが得意なタイプ。
まだあります。「周りのひとや資料などを調査する」ことで、相手の立場を理解していこうとするタイプ。
最後に、「自分の経験や相手についてすでに知っている情報から想像力を働かせる」ことで、相手の立場を理解しようとするタイプ。などなど。

このように「相手の立場に立つ」為にどう言う判断材料を持とうとするのかにも、その人なりの特徴が出てくるものなのです。そして、自分の強みを活かすには、自分がこう言う方法だとやりやすいな、と思う方法をどんどん磨き込んでいけば良いのです。

ちなみに私は、「相手の声のトーン」の変化で相手の体調を無意識に探ることが癖になっています。また、コーチという職業柄もあるのですが、「質問」することも自然と行っています。

皆さんも、相手の立場に立つとき、相手の情報をどの様な方法で把握しようとするでしょうか?いつもあなたがやっているその方法って、実はあなたの「強み」なんですね。面白いでしょ。

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