専門家の「強み」の引き出し方⑧

レッテル

おはようございます!

「強みを引き出す」「強みを伸ばす」「強みを活かす」(社)日本専門家協会 理事の松下雅憲でございます。

私は、この協会で「強みを見つけて自分だけのセミナーに活かす」講座を担当しています。今日も、この「強み」について少しお話ししましょう。

前回は、「強みを見つけるときに落ちてしまう落とし穴」のふたつめ「相手の強みを自分と比較してしまう」についてお話ししました。「強み」とは「その人が自然と繰り返し行う事の出来る行動や思考を磨くことにより現れてくる力のこと」です。決して、「得意なこと」や「成果物」ではないのです。私たちは、相手の「強み」を、ついつい眼に見える成果物で評価してしまおうとします。すると、「なんだ、これくらいなら自分にも出来るぞ。これって『強み』と呼ぶほどでは無いな」と思ってしまうのです。これが、前回のお話し。

今日は、「強みを見つけるときに落ちてしまう落とし穴」のみっつめ「レッテルを貼ってしまう」についてお話をしましょう。

私たちはよく人を見て「この人はこうだね」と決めつけてしまうことがあります。それも、たったひとつの行動や発言で決めつけてしまいます。たったひとつ出なくてもいつもの行動で決めても同じ事です。とにかく人を「何かしらのタイプやパターンにはめこみたい」と思っている傾向が強いようです。

最も特徴的なのが・・・「血液型」ですね。血液型は、私もよく勉強しましたから決してでたらめとは思わないし、よく出来ているとは思いますが、血液型で相手を決めつけてしまうのはどうもしっくりと行きません。同様に、コーチングの世界でもタイプ分けをします。コントローラーやプロモーター、サポーター・・・と言うものです。このタイプ分けは、適応する要素がひとつでは無く、ケースによって現れ方の傾向が違うとか、立場が変わればそのタイプも変わることがあるとかなり柔軟に出来ています。しかし、これを「この人はこのタイプ!」と決めつけると血液型同様になんだかしっくりしないようになります。

部下や相手の「強み」は、ひとつの現象や行動、発言でわかるものではありません。長く観察してこそ本当の強みが見えてくるものです。また、誰かがこう言っているからこの人はこれが「強み」と言うものでもありません。

「強み」について、人にレッテルを貼ると「本当の強み」を見逃してしまいます。思い込みやレッテルを剥がし、相手の行動や発言を注意深く、たくさんのケースを観て、聴いて、見つけ出しましょう。

だって、人は成長するし、変化するし、アップグレードするのですからね!!

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